北海道大学 2013年度
理系数学 前期 第5問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 積分、関数
- 解法
- 置換積分、微分による最大最小、恒等式比較
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 —
問題
区間−∞<x<∞で定義された連続関数f(x)に対して
F(x)=∫02xtf(2x−t)dt
とおく。
(1) F(2x)=∫0x(x−s)f(s)dsとなることを示せ。
(2) 2次導関数F′′をfで表せ。
(3) Fが3次多項式でF(1)=f(1)=1となるとき,fとFを求めよ。
出典:北海道大学 2013年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第5問
方針
定義式の積分区間を x/2 から x に合わせるため、F(x/2) を考えて変数変換する。そこから微分して F と f の関係を作り、F が3次式である条件と初期条件 F(0)=F′(0)=0 を利用して係数を決める。
解答
(1) 定義より F(2x)=∫0xtf(x−t)dt である。ここで s=x−t とおくと、t=0 のとき s=x、t=x のとき s=0 であり、dt=−ds だから
F(2x)=∫x0(x−s)f(s)(−ds)=∫0x(x−s)f(s)ds
である。
(2) H(x)=F(x/2) とおく。(1)より H(x)=∫0x(x−s)f(s)ds=x∫0xf(s)ds−∫0xsf(s)ds である。微分すると H′(x)=∫0xf(s)ds であり、さらに H′′(x)=f(x) である。
一方、H(x)=F(x/2) だから、合成関数の微分により H′′(x)=41F′′(2x) である。したがって f(x)=41F′′(2x) を得る。
(3) F(x) は3次式である。定義から F(0)=0 である。また H′(0)=∫00f(s)ds=0 であり、H′(x)=21F′(x/2) だから F′(0)=0 である。よって F(x)=αx3+βx2 とおける。
すると F′′(x)=6αx+2β であるから、(2)より
f(x)=41F′′(2x)=41(3αx+2β)=43αx+21β
である。
条件 F(1)=1、f(1)=1 から α+β=1, 43α+21β=1 を得る。第2式を4倍して 3α+2β=4 であり、β=1−α を代入すると 3α+2(1−α)=4 だから α=2,β=−1 である。したがって F(x)=2x3−x2 であり、f(x)=23x−21 である。