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北海道大学 2012年度
理系数学 前期 第4問

問題

実数に対して,とおく。

(1) のとき,を満たす実数を求めよ。

(2) (1)で求めたについて,が条件を満たすとする。このとき,連立不等式

が解をもつための必要十分条件をを用いて表せ。

(3) 一般にのとき,連立不等式

が解をもつための必要十分条件を求め,その条件を満たす点の範囲を平面上に図示せよ。

出典:北海道大学 2012年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第4問

方針

まず から、2つの放物線の交点の 座標が常に であることを確認する。 のもとでは なので、共通に負になるかは上側にある放物線の最小値で決まる。頂点 が交点 の左側・両側・右側のどこにあるかで3場合に分け、必要十分条件を作る。

解答

(1)

より である。整理すると である。 だから であり、 を得る。

(2)

(1)で求めた である。条件 を意味する。

2つの放物線は で交わる。また であり、ここでは だから、 では では である。

いま の頂点は の頂点は にある。したがって、共通に負となる点があるかどうかは、2つのグラフが入れ替わる点 での共通値が負かどうかで決まる。実際、 で上側にあるのは で、 へ近づくほど小さくなる。また で上側にあるのは で、 から離れるほど大きくなる。

よって必要十分条件は である。計算すると だから、求める条件は である。

(3)

一般に とする。このときも交点は であり、 だから、 では では である。したがって共通に負となるには、上側にある方の放物線が負になるところを調べればよい。

場合1:

のとき。 なので、2つの頂点はいずれも交点の左側にある。左側で上側にあるのは であり、 の頂点 も左側にある。したがって共通に負となる点が存在するための必要十分条件は である。これは すなわち である。

場合2:

のとき。これは(2)と同じ配置なので、必要十分条件は である。

場合3:

のとき。 なので、2つの頂点はいずれも交点の右側にある。右側で上側にあるのは であり、 の頂点 も右側にある。したがって共通に負となる点が存在するための必要十分条件は である。これは すなわち である。

以上より、 のもとで求める必要十分条件は

のいずれかである。

図示すると、直線 に対して となる側に限り、 では放物線 の左側、 では直線 の下側、 では放物線 の下側を取る。境界 は不等式が厳密なので含まない。