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北海道大学 2012年度
理系数学 前期 第1問

問題

は実数,を満たす実数とする。行列の表す移動は以下の3条件を満たすとする。

(イ) 直線上の点は直線上の点に移る。

(ロ) 直線上の点は直線上の点に移る。

(ハ) 軸上の点は直線上の点に移る。

(1) のとりうる値の範囲を求めよ。

(2) で表せ。

出典:北海道大学 2012年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第1問

方針

直線 がそれぞれ自分自身に移るので、方向ベクトル の像が同じ直線上に残る条件を係数で書く。そこから を得て、x軸方向 の像 上にあることから を導く。最後に の範囲と の符号2通りを決める。

解答

(1)

行列 によって点 へ移る。

条件(イ)より、直線 上の方向ベクトル の像 も直線 上にある。したがって である。

条件(ロ)より、直線 上の方向ベクトル の像 も直線 上にある。したがって である。2式 を加減すると を得る。

条件(ハ)より、x軸上の方向ベクトル の像 は直線 上にある。ここで なら、後で得る に反して不可能である。よって である。

行列式条件 は、 より となる。さらに を代入すると である。左辺が正でなければならないので である。したがって である。

(2)

(1)より であるから である。また なので

である。よって

または

である。

別解。直線 の方向を基準に見ると、 はそれぞれ同じ直線上に移る。したがって、ある実数 を用いて

と書ける。 だから、x軸の像の方向は

であり、これが傾き をもつことから を得る。また行列式は基準を変えても変わらないので である。 とおくと であり、これを解いて を得る。 のとき であり、 と合わせて は同符号の2通りに決まる。これを標準の 座標に戻すと、上と同じ2通りの行列が得られる。