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北海道大学 1999年度
理系数学 前期 第3問

問題

平面上の2直線

で定める.平面上の点とする.直線に関してと対称な点を,直線に関してと対称な点をとする.このとき,次の問いに答えよ.

(1) の座標をとするとき,の座標をを用いて表せ.

(2) 2点の距離が2になるようなの軌跡を求めよ.

(3) 点上を動くとき,三角形の面積の最大値とそれを与えるの座標を求めよ.

出典:北海道大学 1999年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第3問

方針

(1)は直線 軸となす角 を使い、直線に関する対称移動の座標公式で を出す。(2)は と(1)の から を計算し、円の方程式に直す。(3)は座標による三角形の面積公式を使い、(2)で得た円 上で最大化する。三角関数で処理する場合は、絶対値の中の最大だけでなく最小側が絶対値で最大を与えることに注意する。

解答

(1)

直線 軸の正の向きとなす角が の直線である。原点を通り、角 をなす直線に関する対称移動は で表せる。ここで だから である。したがって に関する対称点 である。

(2)

直線 軸であるから、 に関する対称点は である。(1)の結果より なので

であるから である。よって、点 の軌跡 すなわち、原点を中心とする半径 の円である。

(3)

三角形 の面積を とする。 であるから、 は鉛直方向の線分で長さ である。点 から直線 、すなわち直線 までの距離は である。したがって

である。

(2)より なので とおける。このとき

以上 以下であるから、 の最大値は、 のときの3である。したがって面積の最大値は である。

このとき であるから である。よって点

または

である。

別解。(2)については、2つの対称移動の軸 のなす角が であることから、点 を中心に見たとき、対称点 は同じ距離 ではなく、原点を中心とする回転の関係で距離が決まる。実際、2直線に関する反射の合成は角 の回転であり、 は原点を中心とする半径 の円周上で中心角 をなす。したがって となり、 から同じく が得られる。