北海道大学 1998年度
理系数学 前期 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 積分、指数・対数、微分
- 解法
- 接線・法線、置換積分、体積計算
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 —
問題
関数y=1−(logx)2 (e1≦x≦e)のグラフをCとする.次の問いに答えよ.ただし,対数は自然対数とし,eはその底とする.
(1) C上の点AにおけるCの接線が原点O(0,0)を通るものとする.このとき,点Aのx座標を求めよ.
(2) Cとx軸で囲まれた図形を,x軸のまわりに1回転して得られる立体の体積を求めよ.
出典:北海道大学 1998年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第2問
方針
u=logx と置くと,曲線は x=eu,y=1−u2 となり,−1≦u≦1 で半円型に扱える。(1) は原点を通る接線の条件を「接線の傾き dy/dx が y/x に等しい」として立てる。(2) は回転体の体積公式で π∫y2dx を作り,dx=eudu によって一変数積分に直す。
解答
(1)
u=logx とおくと,x=eu,−1≦u≦1 であり,y=1−u2 である。u を媒介変数として微分すると dudy=1−u2−u,dudx=eu=x だから dxdy=x1−u2−u. 点 (x,y) における接線が原点を通るためには,接線の傾きが y/x に等しいので x1−u2−u=x1−u2. 両辺に x1−u2 を掛けて −u=1−u2 すなわち u2−u−1=0 である。解は u=21±5 であり,−1≦u≦1 に入るのは u=21−5 である。したがって x=e(1−5)/2 である。
(2)
求める体積は V=π∫1/ee{1−(logx)2}dx である。u=logx と置くと,dx=eudu,積分範囲は −1≦u≦1 になるので V=π∫−11(1−u2)eudu. ここで dud{−eu(u−1)2}=eu(1−u2) であるから
∫−11(1−u2)eudu=[−eu(u−1)2]−11=0−(−e4)=e4.
よって V=e4π である。