問題
4 (a)0でない複素数に対し,とおく.このとき,の実部が正になるようなの範囲を複素数平面上に図示せよ。
出典:北海道大学 1997年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第4問(a)
方針
まず と極形式で置き、 の実部を と表す。符号が正になるのは、単位円の外側で または単位円の内側で の場合である。図示では境界が単位円と2直線 であり、境界と原点を含まないことを明示する。
解答
とおく。ただし である。このとき である。したがって であり、その実部は である。
よって の実部が正である条件は である。 なら なので が必要十分である。これは 軸に近い2つの領域、すなわち直線 、 に挟まれる側である。
一方、 なら なので が必要十分である。これは 軸に近い2つの領域である。
直交座標で書けば、境界は である。したがって求める領域は で表される部分である。ただし、境界で実部は0になるので境界は含まない。また であるから原点も含まない。
別解。 として直接計算してもよい。 の実部は であり、 だから の実部は である。よって となり、符号条件は同じく に帰着する。