北海道大学 1995年度
理系数学 前期 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 三角関数、関数
- 解法
- 極限計算、式変形、置換
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 —
問題
平面において,次の2本の直線lとmを考える.ただし4π<θ<2πである.
l:y=tan(θ+4π)x,
m:y=−x+2(1−π2θ)
lとmの交点を(x(θ),y(θ))とするとき,次の問に答えよ.
(1) y(θ)を求めよ.
(2) t→0limt1+tan(43π−2πt)を求めよ.
(3) θ→2πlimy(θ)を求めよ.
出典:北海道大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第2問
方針
交点では2本の直線の y 座標が等しいので,まず y(θ) を傾き T=tan(θ+4π) で表す。極限は θ→2π で 1+T→0 となるため,設問(2)の極限をそのまま分母の一次近似として使う。
解答
(1)
T=tan(θ+4π),c=2(1−π2θ)
とおく。2直線の交点では Tx=−x+c であるから x=T+1c となる。したがって y(θ)=Tx=T+1Tc であり,もとの文字に戻すと
y(θ)=2(1−π2θ)1+tan(θ+4π)tan(θ+4π)
である。
(2)
u=2πt とおくと,t→0 のとき u→0 である。加法定理より tan(43π−u)=1−tanu−1−tanu なので
1+tan(43π−u)=1+1−tanu−1−tanu=1−tanu−2tanu
である。したがって
t1+tan(43π−2πt)=−t(1−tanu)2tanu=−t2u⋅utanu⋅1−tanu1
となる。u/t=2π,utanu→1,1−tanu→1 より −π である。
(3)
s=1−π2θ とおくと,θ→2π−0 のとき s→+0 であり,θ+4π=43π−2πs である。(2) より s1+tan(θ+4π)→−π であり,また tan(θ+4π)→−1 である。したがって (1) の式から
y(θ)=2⋅s1+tan(θ+4π)tan(θ+4π)→2⋅−π−1
となる。よって θ→2πlimy(θ)=π2 である。
別解。 (2) の計算をそのまま (3) に代入すると,
1+tan(θ+4π)=1−tan(2πs)−2tan(2πs)
である。これを y(θ)=2sT/(1+T) に入れてから s→0 としても,同じく 2/π が得られる。