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北海道大学 1994年度
理系数学 前期 第4問

問題

連続関数であり,任意の実数についてを満たしているとする.

(1) 定数の値を求めよ.

(2) とおくとき,は奇関数であることを示せ.

(3) のとき,不等式を証明せよ.

出典:北海道大学 1994年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第4問

方針

まず を代入して を決め、両辺を微分して を求める。 から が決まる。次に と残り に分けると、 は奇関数になる。最後は を展開し、偶関数と奇関数の積の積分が0になること、 の積分が非負であることを使う。

解答

(1)

与えられた式 を代入すると、左辺は0であり、右辺は である。よって である。

次に両辺を で微分する。左辺は上端と下端の両方が動くので である。右辺は、 より である。したがって を得る。ここで とすると であり、 だから である。よって である。

(2)

(1)より である。 とおくと、 である。 だから となる。したがって であり、 は奇関数である。

(3)

と書くと である。 は偶関数、 は奇関数なので、 は奇関数である。したがって のとき である。

よって

である。最後の積分は被積分関数が常に0以上なので である。したがって が成り立つ。

別解。(3)は、 の偶関数部分が であると見るとさらに短い。(1)から なので、 は「偶関数部分 」と「奇関数部分 」の和である。左右対称な区間では偶関数部分と奇関数部分の積の積分は0になり、残る差は であるから非負である。