問題
球上の点を通る平面と点の距離をとする.
(1) を,,で表せ.
(2) 正の数に対して,球上の点でとなるもの全体が1つの円となるという.このようなの範囲を求めよ.
出典:北海道大学 1994年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第2問
方針
与えられた平面は球面上の点 における接平面なので、 を使って に直す。距離条件 は となり、単位球面と2枚の平面 の交わりを調べる問題になる。2枚のうちちょうど1枚だけが円で交わる範囲を、原点から平面までの距離で判定する。
解答
(1)
は球 上にあるので である。与えられた平面は だから、これを整理すると である。したがって となる。
点 とこの平面の距離は である。分母は1なので である。
(2)
は であるから、 または である。つまり、球面 と2枚の平面の交わりを考えればよい。
平面 の原点からの距離は である。この平面が単位球面と1つの円で交わるための条件は すなわち である。等号のときは1点で接するだけなので、円にはならない。
まず については、 だから は と同値である。次に については より であり、 だから である。
求める点全体が1つの円になるには、2枚の平面のうちちょうど1枚だけが球面と円で交わる必要がある。 側が円で交わる条件は であり、 側が円で交わらない条件は である。ただし では 側が球面に接して1点を加えるので、点全体は1つの円だけにならない。したがって である。
別解。 とおくと、単位球面上で が取り得る値は である。これは 方向への射影の最大・最小である。条件 は または であり、各水平切り口は範囲の内部なら円、端なら1点、外なら空である。 と のうち一方だけが内部に入る条件を読むと、同じく を得る。