過去問データベース 過去問を探す

北海道大学 1993年度
理系数学 前期 第5問

問題

袋の中に1から25までの自然数を1つずつ書いた25枚のカードが入っている.袋の中からカードを1枚取りだして板(図1)の対応する数字の上におくという操作を3回くり返し,板上に3枚のカードをおく,だたし,1度取りだしたカードはもとに戻さない.このとき,事象 を次のように定める.

:最初に取り出したカードに書かれた数がである.

:カードが3枚ともある1つの行または列の上にのっている.

% 図は省略

(1) 事象の起こる確率と事象の起こる確率を求めよ.

(2) が起こったときは最初に取りだしたカードに書かれた数の2乗,が起こらなかったときは最初に取りだしたカードに書かれた数を値にとる確率変数をとする.の期待値を求めよ.

出典:北海道大学 1993年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第5問

方針

最初のカードが である条件で考えると、残り2枚が同じ行にある場合と同じ列にある場合を数えればよい。5行5列なので、それぞれ 通りで、重なりはない。これにより に依存しないことを確認し、(2)は全期待値を ごとに分けて和を取る。別解では条件付き期待値 を先に求めて、平均の形で短く計算する。

解答

(1)

最初に取り出したカードが であるとする。板は5行5列で、 と同じ行には 以外に4枚、同じ列にも 以外に4枚ある。

残り2枚が と同じ行にあるような取り出し方は、順序を考えて 通りである。同じ列にあるような取り出し方も同じく12通りである。2枚が同じ行にも同じ列にも同時に入ることはないので、条件を満たす取り出し方は 通りである。

最初のカードを固定した後、残り2枚の取り出し方は 通りである。したがって である。また なので である。

これを について足せば である。

(2)

が起こり、さらに が起これば であり、 が起こらなければ である。よって である。

ここで

であるから となる。

和を計算すると であり、 である。したがって

である。

別解。条件付き期待値を直接作ることもできる。 のもとでは なので

である。したがって

である。 より となる。