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北海道大学 1989年度
理系数学 前期 第4問

問題

で定義された連続な増加関数で,のときとする.このに対して,

とおく.このとき,次の問に答えよ.

(1) すべての に対して,

が成り立つことを証明せよ.

(2) で増加関数であることを証明せよ.

(3) すべての に対して,を満たす関数を求めよ.

出典:北海道大学 1989年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第4問

方針

(1)は として両辺を微分する。(2)は増加性から平均値 が右端の値 を超えないことを示し、(1)に代入して を得る。(3)は を(1)に代入し、 だけの式にして積分し、連続性で の値も決める。

解答

【(1)】定義より、 である。両辺を で微分すると、左辺は積の微分により となり、右辺は となる。したがって であり、整理して を得る。

【(2)】 は増加関数であるから、 では である。よって となる。 で割ると である。(1)より であり、 だから である。したがって で増加関数である。

【(3)】すべての が成り立つとする。このとき である。これを(1)に代入すると であるから となる。 では なので、両辺を で割って を得る。両辺を積分すると となる。ただし は正の定数である。したがって である。 でも連続であるから でなければならない。逆に、 として と定めると、 は連続な増加関数で、 で正である。また

となり、確かに を満たす。

よって求める関数は、正の定数 を用いて と表される。