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北海道大学 1989年度
理系数学 前期 第3問

問題

関数 について,次の問に答えよ.ただし,は自然対数とする.

(1) 曲線の接線で傾き1のものは,ただ1つ存在することを示し,その方程式を求めよ.

(2) すべてのに対して,が成り立つことを証明せよ.

(3) 曲線,接線および直線で囲まれた図形の面積を求めよ.

出典:北海道大学 1989年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第3問

方針

まず を解き、傾き1の接線が だけで出ることを示す。次に とおき、 と、最小値が0になる関数の和に分けて非負性を示す。面積は と接点 を確認した上で、 から まで を積分する。

解答

【(1)】 より である。したがって すなわち である。 では だから となり、ただ1つ を得る。このとき であるから、傾き1の接線は すなわち である。

【(2)】 とおくと、 である。すると

ここで とおくと である。 だから、 で減少し、 で増加する。したがって最小値は でとり、 である。よって であり、さらに だから がすべての で成り立つ。

【(3)】(2)より曲線 は接線 の上側にある。また接点は であり、直線 と合わせて囲まれる部分の面積 である。ここで だから、原始関数の1つは である。実際、それぞれ微分すると順に が出る。

したがって

よって求める面積は である。