一橋大学 2019年度
文系数学 第1問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 前期日程対象学部
- 分野
- 数列、整数、論証・証明
- 解法
- 漸化式の変形、周期性、背理法、式変形
- 難易度
- 5 / 10 計算量 3 / 10 目安 12分
問題
pを自然数とする.数列{an}を
a1=1,a2=p2,an+2=an+1−an+13(n=1,2,3,…)
により定める.数列{an}に平方数でない項が存在することを示せ.
出典:一橋大学 2019年度 前期 文系 第1問
方針
定数解 13 を引いて bn=an−13 とおくと,bn+2=bn+1−bn となり,6周期が現れる。実際に a1 から a6 までを p で表す。もし全項が平方数なら,特に p2+12 が平方数であることから p を絞り,残りの項で矛盾を出す。
解答
bn=an−13 とおくと,
bn+2=bn+1−bn
である。よって bn+3=−bn,さらに bn+6=bn となるから,an も6周期である。初めの6項を計算すると
a1=1,a2=p2,a3=p2+12,a4=25,a5=26−p2,a6=14−p2
である。
もし平方数でない項が存在しないと仮定すると,特に a3=p2+12 は平方数である。そこで p2+12=q2 となる自然数 q がある。q>p であり,
(q−p)(q+p)=12
である。二つの因数は同じ偶奇であるから,可能なのは (q−p,q+p)=(2,6) だけである。したがって p=2 である。
しかし p=2 のとき a5=26−4=22 であり,これは平方数ではない。これは仮定に反する。よって数列 {an} には平方数でない項が存在する。