問題
座標平面上で,放物線が2点,を通り,点と点のそれぞれにおいて円と共通の接線を持っている。ただし,とする。
(1) をを用いて表せ。
(2) 放物線と軸で囲まれた図形の面積をを用いて表せ。
(3) を示せ。
出典:東京大学 2024年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第1問
方針
2点は軸について対称で,円の接線の傾きも左右で符号が反対になる。そこで,まず円の接線の傾きと放物線の導関数をで一致させ,とを決める。点を通る条件からを求めると放物線は偶関数になるので,(2)の面積は軸との交点を求めて左右対称に積分する。(3)は得られたを微分して最小値を調べる。さらに確認として,を因数分解する別解も自然に使える。
解答
(1)
とおく。より である。
円上の点における接線は の形で表されるので,点での接線の傾きはである。したがって,点 での円の接線の傾きはそれぞれ である。
放物線の導関数は である。で円と共通の接線を持つから,傾きを一致させて
を得る。2式を加えると より である。また,2式を引くと であり,だから である。
さらに,放物線はを通るので である。を用いると となるから, である。よって である。
(2)
(1)より放物線は である。軸との交点は より である。
この区間で放物線は軸の上側にあるから,求める面積は である。被積分関数は偶関数なので,とおくと
である。したがって である。
(3)
とおく。直接微分すると
である。分母とは正なので,の符号はの符号で決まる。したがっては
する。よって最小値はでとる。
このとき
である。ゆえに である。
別解。微分を用いずに,(2)の式を2乗して示してもよい。であるから,はと同値である。とおくと である。ここで と因数分解できる。より右辺は以上であるから,,すなわちである。