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東京大学 2014年度
理系数学 第4問

問題

は実数の定数で,をみたすとする。関数

を考える。
以下の問いに答えよ。必要であれば,不等式がすべての実数に対して成り立つことを証明なしに用いてよい。

(1) のとき,であることを示せ。

(2) をみたす実数とする。数列の各項 を,

によって順次定める。であるとき,

となることを示せ。

(3) であるとき,

をみたす実数が存在することを示せ。

出典:東京大学 2014年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問

方針

(1) は を元の形で見て正、 と変形して1未満を示す。(2) は を使い、 のとき を示す。すると は正で単調減少なので収束し、極限 を満たす。正の固定点がないことから と分かる。(3) は と置き、 から中間値の定理で 内の固定点を得る。

解答

(1)

とする。 より であり、 だから である。したがって である。よって となり、 である。

次に を変形する。

ここで であるから である。以上より が示された。

(2)

とする。 のとき であるから、 として を得る。したがって

いま なので であり、 だから すなわち である。

(1) より、 なら である。はじめ だから、数学的帰納法によりすべての である。また上で示した より である。したがって は正で単調減少する数列であり、ある実数 に収束する。

関数 は連続なので、漸化式 の両辺で極限をとると である。もし なら、 であり、上で示した に適用して となる。これは に反する。よって である。したがって が示された。

(3)

とおく。 は連続関数である。まず である。

一方、 であり、微分すると

である。したがって である。よって に十分近い正の数 をとれば となる。

以上より である。連続関数 に中間値の定理を用いると、ある を満たして となる。これは を意味する。したがって ことが示された。