過去問データベース 過去問を探す

東京大学 2008年度
文系数学 第3問

問題

座標平面上の3点に対し,をみたす点の軌跡を求めよ。ただしとする。

出典:東京大学 2008年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問

方針

とおき, の長さが でないことを確認したうえで,2つの角の余弦が等しい条件に直す。分母を払う際に二乗を用いると,候補として が現れる。ただし二乗は符号条件を失うため,これはまだ十分条件ではない。最後に元の角の条件へ戻し, 上では線分 の外側だけ,単位円上では上半円だけが残ることを個別に確認する。

解答

とおく。 であるから,以下に現れる はいずれも でない。

ベクトルを用いて余弦を表す。 のなす角, のなす角であるから,条件は

である。ここでは両辺とも で割った後の形になっている。

この式を二乗して分母を払うと, であり,左辺は に因数分解される。したがって候補は である。

ここからは元の角の条件に戻って調べる。

まず のとき,点 軸に関して対称であり,点 はともに 軸上にある。したがって ならば は対称軸であり, のなす角を二等分する。よって条件を満たす。

次に とする。 が線分 の外側,すなわち にあるとき, から見て同じ向きの半直線上にあるので, とのなす角は等しい。一方, では をはさんで反対側にある。したがって2つの角は互いに補角になり,等しくなるにはどちらも直角でなければならない。その場合は ,すなわち であり,これはすでに の場合に含まれている。 はそれぞれ なので除く。

最後に とする。元の式で二乗前の符号を確認する。単位円上では である。 ならば はともに正であり,二乗して得た等式から元の等式も成り立つ。したがって上半円は条件を満たす。 では となるので,二乗前の両辺の符号が逆になり,元の等式は成り立たない。 の2点は であり除かれる。

以上より,求める軌跡は の和集合である。

別解。候補式は角の二等分線の性質からも得られる。点 が2直線 のなす角の二等分線上にあるためには, から2直線 までの距離が等しい。距離を計算すると

となり,二乗して整理すれば同じく を得る。この方法も内角・外角の二等分線をまとめて拾うので,最後に元の角へ戻す確認が必要であり,残る範囲は上と同じである。