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東京大学 2008年度
文系数学 第1問

問題

をみたす実数と,2次式について,が成立しているとする。このとき定積分の式で表し,がとりうる値の最大値を求めよ。

出典:東京大学 2008年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第1問

方針

定積分条件では, の一次の項は 上で積分すると消えるため,まず だけが決まる。この条件から を得るので, は起こらず, として だけの式に直す。最後に,条件 という上限を与える。最大値はこの範囲で得た三次式の増減を調べ,端点で等号条件 が実現することまで確認する。

解答

与えられた条件を計算する。 では奇関数の積分が になるので,

これが に等しいから, である。したがって は条件に反し, である。また と表せる。

次に を計算する。

ここで より だから, である。

残るのは の範囲である。 から であり, である。この範囲で

となる。いま では であるから, はこの範囲で単調に増加する。

よって最大値は のときに得られる。このとき であり,条件 も満たす。最大値は

である。