問題
四角形が,半径の円に内接している。この四角形の周の長さが44で,辺と辺の長さがいずれも13であるとき,残りの2辺との長さを求めよ。
出典:東京大学 2006年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第1問
方針
半径 の円の弦の長さを,対応する中心角の半分で表す。 から,その半角 は , と決まる。残りの辺 に対応する半角を とおくと,4辺が円を一周するので である。周長から を得て,三角関数の和積公式で を決め,最後に を求める。別解として,対角線 と余弦定理からも同じ積を出せる。
解答
円の半径を とする。円の弦の長さは,その弦に対応する中心角を とすると である。
辺 , に対応する中心角の半分をどちらも とおく。 より である。したがって であり, だから である。
次に,辺 , に対応する中心角の半分をそれぞれ とする。4つの弧で円を一周するので すなわち である。よって であり, だから である。また
である。
周の長さが44で, だから である。一方 であるから であり, となる。
和積公式より
である。ここで
である。したがって より を得る。よって である。
したがって
である。ゆえに
である。 , だから, は2次方程式 の2解である。よって となり, である。どちらが でどちらが であるかは,図の取り方を入れ替えると交換される。
別解。 に対応する半角を とすると,対角線 は中心角 に対応する弦である。したがって である。また, は弧 に対する円周角なので である。 とおくと であり,三角形 に余弦定理を用いて となる。 を代入すると であり, を得る。よって同じく である。