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東京大学 2004年度
理系数学 第2問

問題

自然数の2乗になる数を平方数という。以下の問いに答えよ。

(1) 10進法で表して3桁以上の平方数に対し,10の位の数を,1の位の数をとおいたとき,が偶数となるならば,は0または4であることを示せ。

(2) 10進法で表して5桁以上の平方数に対し,1000の位の数,100の位の数,10の位の数,および1の位の数の4つすべてが同じ数となるならば,その平方数は10000で割り切れることを示せ。

出典:東京大学 2004年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第2問

方針

(1)は平方数の下2桁だけの問題なので、 で割った余りを見る。平方数の での余りは に限られる。一方、 が偶数なら十の位 と一の位 は同じ偶奇であり、下2桁 での余りを偶奇別に絞れる。(2)は下4桁を と置き、(1)で または まで絞る。 は平方数の での余りに反するので排除し、下4桁が であることを示す。

解答

(1)

任意の整数を で割った余りは のいずれかである。これらを2乗して で割った余りを調べると、平方数の余りは のいずれかに限られる。

平方数の下2桁を とする。 が偶数であるから、 は同じ偶奇である。

まず がともに奇数であるとする。このとき で割ると 余り、 は奇数であるから、 で割った余りは のいずれかである。しかし、これらは上で求めた平方数の余りに含まれない。したがってこの場合は起こらない。

次に がともに偶数であるとする。このとき で割り切れるので、 で割った余りは のいずれかである。このうち平方数の余りになり得るのは だけである。したがって一の位 である。

(2)

下4桁の数字がすべて同じであるとし、その数字を とする。すると下2桁は であり、十の位と一の位の和は で偶数である。よって(1)より である。

もし なら、下4桁は である。ところが であるから である。一方、整数を で割った余りを2乗して調べると、平方数の での余りは のいずれかであり、 にはならない。したがって は不可能である。

よって でなければならない。つまり下4桁は である。したがって、その平方数は で割り切れる。