問題
2次方程式の2つの実数解のうち大きいものを,小さいものをとする。に対し,とおく。
(1) ,,を求めよ。また,に対し,をとで表せ。
(2) は正の整数であることを示し,の1の位の数を求めよ。
(3) 以下の最大の整数の1の位の数を求めよ。
出典:東京大学 2003年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問
方針
解と係数の関係から , を使う。, はともに を満たすので、 では , を足して漸化式を得る。整数性は初期値と漸化式で示し、1の位は10で割った余りの周期を見る。最後は により が と の間にあることを使う。
解答
(1)
解と係数の関係より である。したがって である。また であり、
である。
さらに , はともに を満たすので である。これに を掛けると、 について となる。 をそれぞれ代入して足せば である。
(2)
, は正の整数である。, が整数なら、漸化式 により も整数である。よって帰納的にすべての は整数である。
また , だから である。したがって は正の整数である。
1の位を調べるため、 も用いる。漸化式から である。初めから並べると
となり、以後 と周期3で繰り返す。 だから である。
(3)
であり、 から である。したがって である。 だから である。上の不等式より である。 は整数なので、 以下の最大の整数は である。(2)より の1の位は4だから、求める1の位は である。