東京大学 2002年度
理系数学 第5問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理科一類・理科二類・理科三類
- 分野
- ベクトル、積分、数列
- 解法
- 座標設定、体積計算、極限計算、定積分評価
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 18分
問題
Oを原点とするxyz空間に点
Pk(nk,1−nk,0)(k=0,1,⋯,n)
をとる。また,z軸上z≧0の部分に,点Qkを線分PkQkの長さが1になるようにとる。三角錐OPkPk+1Qkの体積をVkとおいて,極限
n→∞limk=0∑n−1Vk
を求めよ。
出典:東京大学 2002年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第5問
方針
u=k/n とおくと Pk=(u,1−u,0) である。Qk はz軸上にあり、PkQk=1 から高さ hk=2u(1−u) が決まる。底面三角形 OPkPk+1 はxy平面上にあり、その面積は常に 1/(2n) である。よって各三角錐の体積はリーマン和になり、最後に ∫012x(1−x)dx を三角置換で計算する。
解答
u=nk とおくと Pk=(u,1−u,0) である。Qk はz軸上で z≧0 にあるから Qk=(0,0,hk)(hk≧0) と書ける。条件 PkQk=1 より u2+(1−u)2+hk2=1 である。したがって hk2=1−u2−(1−u)2=2u(1−u) であり、hk=2u(1−u) である。
三角形 OPkPk+1 はxy平面上にある。また Pk+1=(u+n1,1−u−n1,0) である。よってその面積は
21u(1−u−n1)−(u+n1)(1−u)=21−n1=2n1
である。
この三角形を底面と見ると、高さは Qk のz座標 hk である。したがって三角錐の体積は
Vk=31⋅2n1⋅2nk(1−nk)=6n12nk(1−nk)
である。
よって
k=0∑n−1Vk=61k=0∑n−12nk(1−nk)n1
である。これは n→∞ で 61∫012x(1−x)dx に収束する。
積分を計算する。ここで x=21+21sinϕ とおくと、x=0 から x=1 までで −2π≦ϕ≦2π である。また
dx=21cosϕdϕ,2x(1−x)=21cosϕ
である。したがって
∫012x(1−x)dx=221∫−π/2π/2cos2ϕdϕ=221⋅2π=42π
である。
したがって求める極限は 61⋅42π=482π である。