過去問データベース 過去問を探す

東京大学 2000年度
理系数学 第6問

問題

(1) を正の実数とするとき,

を満たす実数で表せ。

(2) の範囲を動くとき,(1)のを座標とする点が描く立体をとする。立体を平面で切った切り口の面積を求めよ。

(3) この立体の体積を求めよ。

出典:東京大学 2000年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第6問

方針

(1)は3つの上三角行列を直接掛け、対応する成分を比較する。 が得られる。(2)では を固定すると であり、 の範囲は で変わる。さらに と見ると、切り口は 平面で2本の半直線と に囲まれる部分になる。面積は相似な三角形の差で求め、(3)で について積分する。

解答

(1)

左辺を順に掛けると

であり、さらに

となる。

右辺は

であり、さらに

である。

成分を比較して を得る。 なので である。したがって である。

(2)

と固定する。 なので である。 より、切り口が空でないのは のときである。

また(1)より である。ここで だから である。 のとき、 を満たすためには である。よって である。 のときは であるから である。

一般に で表される部分を考える。2本の境界 は原点を通る半直線である。直線 上での交点は である。原点とこの2点でできる三角形の面積は である。直線 まで拡大した三角形は相似比2なので面積は4倍である。したがって、 に挟まれた部分の面積は である。

よって切り口の面積を とすると

である。整理して

である。

(3)

体積は切り口面積を で積分して である。これを計算すると

であるから となる。整理して であり、これは である。よって立体 の体積は である。