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東京大学 1994年度
文系数学 第2問

問題

平面上の2点に対し,軸または軸に平行な線分からなる折れ線で結ぶときの経路の長さの最小値をで表す。

(1) 原点と点に対し,を満たす点の範囲を平面上に図示せよ。

(2) 点と点に対し,を満たす点の範囲を平面上に図示せよ。

出典:東京大学 1994年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第2問

方針

折れ線距離はである。各小問で,方向の距離差と方向の距離差を別々に表にし,その和がになる条件を読む。(1)では境界,(2)では境界で式が変わる。最終的には,水平半直線と斜め線分,さらに水平半直線からなる折れ線または領域として図示する。

解答

(1)

とする。折れ線距離の定義から である。したがって条件は である。 とおくと

である。また とおくと

である。求める条件はである。 ではなので,すなわちである。 ではであり,の式から,すなわちである。 ではなので,すなわちである。

よって求める点の範囲は

で表される折れ線である。

(2)

条件は である。そこで とおくと,求める条件はである。

であり,

である。 ではなので,よってである。 ではとなる。これはの範囲で となるから,である。 ではなので,よってである。

したがって求める範囲は の和集合である。図では左上の領域,中央の線分,右下の領域を続けて描けばよい。