東京大学 1993年度
文系数学 第4問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文科一類・文科二類・文科三類
- 分野
- 方程式・不等式、積分
- 解法
- 置換、文字消去、置換積分、計算整理
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 12〜15分
問題
0≦t≦2の範囲にあるtに対し,方程式x4−2x2−1+t=0の実数解のうち最大のものをg1(t),最小のものをg2(t)とおく。
∫02(g1(t)−g2(t))dt
を求めよ。
出典:東京大学 1993年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第4問
方針
方程式は x2 についての2次方程式に直せる。0≦t≦2 では非負の候補が一つだけ残り,実数解は正負対称になるので,g1(t)−g2(t) をすぐに表せる。積分では u=2−t と置き,さらに 1+u の累乗積分へ落とす。別解として,最大の正の解そのものを新しい変数にすると,置換が一段で整理できる。
解答
y=x2 とおくと,方程式は y2−2y−1+t=0 である。これを解くと y=1±2−t である。0≦t≦2 では 0≦2−t≦2 なので,1−2−t は負になることもあるが,実数解の最大・最小を与えるのは常に y=1+2−t である。したがって g1(t)=1+2−t,g2(t)=−1+2−t であり,g1(t)−g2(t)=21+2−t となる。
よって求める積分は ∫02{g1(t)−g2(t)}dt=∫0221+2−tdt である。u=2−t とおくと t=2−u2,dt=−2udu であり,t=0 のとき u=2,t=2 のとき u=0 である。したがって ∫0221+2−tdt=4∫02u1+udu となる。
さらに w=1+u とおくと 4∫02u1+udu=4∫11+2(w−1)w1/2dw である。よって
4∫11+2(w−1)w1/2dw=4[52w5/2−32w3/2]11+2
であり,求める値は 158{3(1+2)5/2−5(1+2)3/2+2} である。
別解。s=1+2−t と直接おくと,s>0 で s2=1+2−t,t=2−(s2−1)2 である。t=0 で s=1+2,t=2 で s=1 となり,dt=−4s(s2−1)ds である。したがって
∫02(g1(t)−g2(t))dt=∫1+212s{−4s(s2−1)}ds
=8∫11+2(s4−s2)ds=8[5s5−3s3]11+2,
これは上の答えと同じである。