東京大学 1993年度
文系数学 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文科一類・文科二類・文科三類
- 分野
- 数列、整数
- 解法
- 漸化式の変形、合同式、偶奇性、剰余分類
- 難易度
- 4 / 10 計算量 3 / 10 目安 6〜9分
問題
整数からなる数列{an}を漸化式a1=1,a2=3,an+2=3an+1−7an (n=1,2,⋯)で定める。anが偶数となるnを決定せよ。
出典:東京大学 1993年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第2問
方針
偶数になるかだけを問うので,数列そのものではなく2で割った余りを追えばよい。漸化式では 3 も −7 も2で割ると 1 に等しいため,余りは bn+2=bn+1+bn で進む。初期値から 1,1,0 の周期を確認し,周期が戻る理由を組で示して,偶数となる番号を決定する。
解答
bn を an を2で割った余りとする。漸化式を2で割ると bn+2≡bn+1+bn(mod2) である。また b1≡1,b2≡1(mod2) であるから b3≡1+1≡0(mod2) となる。さらに b4≡b3+b2≡1,b5≡b4+b3≡1(mod2) で,(b4,b5)=(1,1) となり,初めの組 (b1,b2) に戻る。
したがって余りは 1,1,0,1,1,0,⋯ と周期3で繰り返す。よって an が偶数となるのは,余りが0になる n≡0(mod3) のときである。すなわち求める n は3の倍数である。
別解。上の合同式から
bn+3≡bn+2+bn+1≡(bn+1+bn)+bn+1≡bn(mod2)
である。したがってすべての n について bn+3=bn が成り立つ。b1=b2=1,b3=0 なので,やはり n が3の倍数のとき,かつそのときに限って an は偶数である。