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東京大学 1990年度
理系数学 第2問

問題

3次関数 は,次の条件(i),(ii)をみたすものとする。

(i)

(ii) 区間 で極大値 ,極小値 をとる。

このとき,

(1) を求めよ。

(2) 3次関数 が区間 をみたすとき, なる任意の実数 に対して不等式 が成立することを証明せよ。

出典:東京大学 1990年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第2問

方針

(1)は3次関数が端点と内部の極値で を交互に取ることから、4点を通る3次式として決める。(2)は節点 での3次補間表示を用いる。 では各基本式の符号が交互になり、 の節点値の符号とそろうため、 が従う。 は左右を反転して同様に処理する。

解答

(1)

極大値を1とる点を 、極小値を とる点を とする。3次関数で、端点条件が であることから、極大点は極小点より左にあり、 である。 を根にもち、さらに極大点 では だから を重解にもつ。したがって、ある定数 を用いて と書ける。同様に、 を根にもち、極小点 で重解をもつので である。両式の最高次係数は同じなので、定数は同じ でよい。

2式を引くと である。右辺の braces の中を展開すると、 の係数は の係数は である。左辺は定数なので が必要である。第1式から であり、これを第2式へ代入すると を得る。

このとき なので、 より である。したがって となり、展開して である。(2)まず とする。4つの節点 を用いる。3次関数はこの4点での値によって一意に決まるので、任意の3次式はこれらの点での値を使って表せる。 における4つの基本式の符号は、左から順に である。

一方、 の節点での値は である。また、条件 で成り立つので、連続性から端点でも である。したがって、各節点における の符号は、上の基本式の符号と同じ向きになる。特に内部の2点 では不等号は厳密であるから、補間表示により である。

同じように を見ると、各節点における の符号も基本式の符号と同じ向きになる。内部の2点で厳密なので である。よって では が成り立つ。ここで であるから である。 の場合は、 とおけば、 も区間 の間に入る3次関数である。上で示した の結果を に適用し、 と戻せば が従う。したがって の任意の実数 で不等式が成り立つ。