東京大学 1989年度
理系数学 第5問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理科一類・理科二類・理科三類
- 分野
- 積分、図形と方程式
- 解法
- 体積計算、置換積分、計算整理
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 —
問題
f(x)=πx2sinπx2 とする。y=f(x) のグラフの 0≦x≦1 の部分と x 軸とで囲まれた図形を y 軸のまわりに回転させてできる立体の体積 V は
V=2π∫01xf(x)dx
で与えられることを示し,この値を求めよ。
出典:東京大学 1989年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第5問
方針
回転体の体積は、半径 x、高さ f(x)、厚さ dx の薄い円筒を足し合わせる考えで示す。f(x)≧0 は 0≦x≦1 で 0≦πx2≦π から確認できる。値の計算は u=x2 と置いて x3dx を udu/2 に変え、最後に部分積分で求める。
解答
0≦x≦1 では 0≦πx2≦π であるから sinπx2≧0 であり、f(x)≧0 である。 x から x+dx までの細い部分を y 軸のまわりに回転すると、半径がほぼ x、高さが f(x)、厚さが dx の薄い円筒になる。その側面積は 2πxf(x)、厚さは dx なので、体積の和として V=2π∫01xf(x)dx が得られる。
この式に f(x)=πx2sinπx2 を代入すると V=2π2∫01x3sinπx2dx である。ここで u=x2 とおくと、du=2xdx であり、x3dx=x2xdx=udu/2 である。したがって V=π2∫01usinπudu となる。
部分積分により
∫01usinπudu=[−πucosπu]01+π1∫01cosπudu=π1+π21[sinπu]01=π1.
よって V=π2⋅π1=π である。