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東京大学 1986年度
文系数学 第3問

問題

三次またはそれ以下の任意の整式に対して,常にが成立つような定数を求めよ.ただしとする.

出典:東京大学 1986年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問

方針

任意の三次以下の整式で恒等的に成り立つ条件なので,基底となる を代入して四つの方程式を作る。奇数次の積分が になることから二つの評価点が対称であることを導き,重みと位置を決める。最後に得られた値を一般の に戻して,三次以下なら本当に成立することを確認する。

解答

条件が三次以下のすべての整式に対して成り立つので,まず を順に代入する。 から を得る。 から を得る。 から を得る。さらに から を得る。

ここで を比べる。前者から である。これを後者に用いると となる。もし なら となり, を同時に満たせない。したがって であり, である。条件 より となる。

このとき となるから である。さらに より を得る。最後に の式へ代入すると であるから となる。

実際,この値に対して三次以下の整式 を考えると,

である。一方,奇数次の項は対称区間で打ち消し合うので となり,一致する。よって である。