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東京大学 1984年度
理系数学 第6問

問題

平面において,不等式の表す領域をとし,不等式の表す領域をとする.
このとき,次の条件(*)を満たす点全体の集合を求め,これを図示せよ.

(*) に関してと対称な領域をとするとき,

が同時に成り立つ.ただし,は空集合を表すものとする.

出典:東京大学 1984年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第6問

方針

に関する対称移動で になる。 が空でない条件は、2つの放物線の上下がどこかで重なる条件として、平方和の最小値から求める。最後の は、 の下側境界が で切り替わるため、 の範囲も含めて最大値を調べる。

解答

に関して対称な点を考える。領域 である。点 が、 の点 に関して対称移動した点であるとすると である。条件 だから、 で表される。

1. の条件

となるためには、ある について となればよい。これは である。左辺の最小値は のとき だから が必要十分である。

2. の条件

同様に なので、 となるためには となる が存在すればよい。すなわち である。左辺の最小値は だから が必要十分である。

3. の条件

は、2つの放物線 の両方の上側である。この2つは で交わり、下側境界は

である。

したがって が空でないためには、次のどちらかが成り立てばよい。 または である。

左側 では の最小を考える。最小点は である。これが に入るのは のときで、この場合、条件 がすでにあるため、必ず は空でなくなる。したがって求める点では でなければならない。

右側 では の最小を考える。最小点は である。これが に入るのは のときで、この場合、条件 がすでにあるため、やはり は空でなくなる。したがって求める点では でなければならない。

よって で考えればよい。このとき、上の2つの最小はいずれも境目 で生じる。したがって が空でない条件は である。これを避けるためには すなわち でなければならない。

以上をまとめると、求める点 全体は を同時に満たす部分である。図示すると、 の範囲で、2つの放物線 の上側にあり、放物線 の下側にある領域である。下側の2つの境界は含み、上側の境界は含まない。