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東京大学 1984年度
理系数学 第3問

問題

2以上の自然数に対してとおく.このとき,次のことを証明せよ.

i) 次多項式で割り切れるためには,が定数を用いての形に表されることが必要十分である.

ii) 次多項式で割り切れるためには,が関係式をみたす定数を用いての形に表されることが必要十分である.

出典:東京大学 1984年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第3問

方針

まず , を確認し、各 で割り切れることを示す。逆向きは、 の最高次係数が であることを使って の高い次数から順に消去し、最後に1次以下で で割り切れる多項式は0だけであることを使う。ii) はさらに を加え、 を用いる。

解答

i)

まず について である。また より である。したがって各 で割り切れる。よって と表されるなら、 で割り切れる。

逆に、 次以下の多項式で で割り切れるとする。 の最高次の項は であるから、 の係数を消すように を選べる。次に の最高次の項は であるから、残った の係数を消すように を選べる。この操作を順に続けると、 が1次以下の多項式になるように を定められる。

ここで も各 で割り切れるから、 で割り切れる。しかし1次以下の多項式で で割り切れるものは零多項式だけである。したがって であり、 と表される。以上で必要十分性が示された。

ii)

i) より、 で割り切れることは と表せることと同値である。さらに で割り切れるためには、すでに が成り立っているので、 が必要十分である。

ここで だから である。したがって である。よって で割り切れるための条件は であり、これは と同値である。