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東京大学 1982年度
文系数学 第4問

問題

とおく.平面において,を座標とする点から始めて,点列をつぎのような手続きで作っていく.の座標をとするとき,

(イ) のときは,またはのどちらかが成りたつように決める.

(ロ) のときは,によって決める.

このようにするといろいろな点列ができるが,それらについてつぎの問に答えよ.

(1) として可能な点をすべて求め,図示せよ.

(2) で表わせ.

(3) として可能な点は何個あるか.

出典:東京大学 1982年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第4問

方針

に注目すると、行列 のどちらを使っても になる。(1)は2回分を直接列挙する。(3)は がしきい値以上である間だけ2択があり、 から までの8回が自由であることを確認する。さらに、各選択列が異なる点を与えることを 座標の二進的な変化量で示す。

解答

{(1) である。まず

であるから、 として可能なのは である。

さらにもう1回操作する。 からは

からは

したがって として可能な点は

である。図示ではこの4点を座標平面に打てばよい。

(2)

とおく。 を用いた場合、 なので を用いた場合も より したがって、どちらを選んでも である。初めは だから (3)

(2)より したがって、 から までは各段階で の2択が可能であり、 以後は に定まる。自由に選べるのは の8回である。

あとは、この 通りがすべて異なる点を与えることを確認する。時刻 を選ぶと つまり 座標は だけ減る。一方、 を選んだときは 座標は変わらない。

したがって 座標は、初期値1から、選んだ の時刻に対応する のいくつかを引いた値である。これらの和は二進的に一意に決まるので、異なる選び方は異なる 座標を与える。

最後の2回はどちらも で決まっており、 は異なる点を異なる点へ移す。したがって として可能な点の個数は }