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東北大学 2014年度
理系数学 前期 第4問

問題

不等式が表す平面内の領域をとする。を円上の点,を円上の異なる2点とし,三角形は領域に含まれているとする。を実数とし,行列の表す1次変換によりに移されるとする。このとき,三角形が領域に含まれるためのの必要十分条件を求めよ。ただし,三角形は内部も含めて考えるものとする。

出典:東北大学 2014年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第4問

方針

行列 は、複素数でいえば を掛ける変換と同じで、原点からの距離を 倍し、角度を回転させる。領域 は原点中心の半径1以上2以下の環状領域である。三角形全体が に含まれるには、特に半径1上の頂点 の像が内側の円より外にあり、半径2上の頂点 の像が外側の円より内にある必要がある。これにより が同時に必要になる。逆に なら回転なので領域 をそのまま保つ。

解答

必要条件

行列

によって点 に移る。したがって

である。つまり原点からの距離は 倍される。

ここで、 は円 上にあるので である。変換後の三角形 が領域 に含まれるなら、特に頂点 に含まれる。したがって でなければならない。ところが なので が必要である。

一方、 は円 上にあるので である。同じく に含まれるためには、外側の円の内側にある必要があるから でなければならない。ここで なので すなわち が必要である。

以上より であるから が必要である。

十分性

逆に とする。このとき任意の点について であるから、変換は原点からの距離を保つ。さらに行列の形から、これは原点中心の回転を表す。したがって領域 はこの変換でそのまま に移る。

もとの三角形 は内部も含めて に含まれている。回転は線分を線分に移し、三角形の内部も対応する三角形の内部に移すので、変換後の三角形 に含まれる。

したがって必要十分条件は である。