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東北大学 2009年度
後期・理系数学 後期 第4問

問題

を満たす実数,についての3次式とする.で割った余りとで割った余りは一致するものとする.その余りをとするとき,以下の問いに答えよ.

(1) とおくと,を満たす3次式であることを示せ.

(2) のうち少なくとも2つは等しいことを示し,それを用いて,またはが成り立つことを示せ.

(3) 3次式

が条件を満たすとき,であることを示し,となることを示せ.

出典:東北大学 2009年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第4問

方針

共通の余りを引いたは,両方の2次式で割り切れるためを根にもつ。3次式が相異なる4根を持てないことから,まずまたはまで絞る。最後は与えられた特別なが,4次式の導関数であることを使い,根での値を計算して残った可能性を潰す。

解答

(1)

は2つの割り算の共通の余りである。したがって とおくと,で割り切れ,かつでも割り切れる。よって である。または3次式であり,は2次式で割った余りなので1次式以下である。したがっては3次式である。

(2)

3次式が相異なる4つの実数根をもつことはできない。ところが(1)より,はいずれもの根である。したがってのうち少なくとも2つは等しい。

条件として が与えられている。したがって等しい可能性がある組は だけである。よって である。

(3)

与えられたは, とおくと である。つまり,は4つの因子のうち1つを微分したものを足し合わせた形である。

(2)より,またはである。まずとする。このとき,余りが一致する条件は,点 が同一直線上にあることを意味する。のもとでは である。したがって,と仮定すると,直線の傾きの一致から すなわち を得る。これは である。ところがかつなので である。よって,すなわちである。したがってならも成り立つ。

同様にとする。このとき である。と仮定すると,点を基準にした傾きの一致から となり, を得る。かつなのでである。したがってである。

以上より,どちらの場合から出発しても が従う。このとき当然 も成り立つ。