過去問データベース 過去問を探す

東北大学 2008年度
文系数学 前期 第1問

問題

を実数とし,とおく.方程式が2つの異なる実数解をもつとき,以下の問いに答えよ.

(1) の値の範囲を求めよ.

(2) 関数の極値を求めよ.

(3) を(1)で求めた範囲を動くとき,の極大値を与えるについて,点平面上に描く図形を図示せよ.

出典:東北大学 2008年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第1問

方針

まず多項式を因数分解して,方程式の実数解がどこで重なるかを調べる。極値は の2つの零点 の順序が, で入れ替わることに注意して分類する。最後の軌跡では,極大値を与える点だけを取り出し, の枝と の枝を の符号で書き分ける。

解答

(1)

与えられた多項式は である。すなわち である。

したがって の実数解は である。ただし は重解である。方程式が2つの異なる実数解をもつためには,この2つが一致しなければよいから である。よって求める範囲は である。

(2)

とおく。(1)の範囲では であり, である。微分すると である。したがって停留点は である。

まず ,すなわち のとき,2つの停留点は の順に並ぶ。 の符号は, で正から負に, で負から正に変わる。よって で極大, で極小である。値は

であり, である。

次に ,すなわち のとき,2つの停留点は の順に並ぶ。この場合, は正から負に変わり, で負から正に変わる。したがって で極大, で極小である。値は であり, である。

(3)

極大点だけを取り出す。 のときは,(2)より極大点は である。このとき であり, を動くと はすべての負の値をとる。したがってこの部分の軌跡は である。 のときは,極大点は である。ここで だから であり, より である。したがって となる。この部分の軌跡は である。

よって求める図形は である。原点は に対応するが, は(1)の範囲に含まれないので,原点は含まない。