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東北大学 2006年度
後期・理系数学 後期 第4問

問題

は正の定数とし,において定義される関数

に関して以下の問に答えよ.ただし,対数は自然対数とする.

(1) において第2次導関数であることを示せ.

(2) においての最大値を与えるの値を用いて表せ.

(3) の場合,であってとなるが存在することを示せ.なお,必要ならばは既知としてよい.

(4) の場合の,におけるグラフの概形をかけ.

出典:東北大学 2006年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第4問

方針

まず を正確に計算し, からグラフが上に凸で最大点が一意であることを使う。最大点は を解けばよい。 では ,右端の極限が負であることを用いて,正の零点の存在とグラフの増減を整理する。 は積分比較で確認する。

解答

(1)

を微分する。まず であり,また である。したがって

である。

さらに である。 では だから であり,特に である。

(2)

(1)より で常に である。したがって は単調減少し, の最大点は を満たす点で一意に決まる。 である。よって であり, となる。これを解くと より である。したがって である。

(3)

以下では とする。このとき であり, である。したがって のすぐ右側では となる。

一方, とすると, を用いて である。ここで だから である。よって が1に十分近いところでは となる。 で連続であり,0の右側で正,1の近くで負になる。したがって中間値の定理により,ある が存在して となる。

(4)

のとき,(2)より最大点は である。また なのでグラフは全体に上に凸であり, は単調減少する。したがって で増加し, で減少する。

端での極限は であり, である。どちらも負である。さらに なので,グラフは原点を正の傾きで通り, で最大値をとった後,(3)の で再び 軸と交わり,右端では負の値 に近づく。

以上をまとめると,概形は「左端で に近づきながら増加し,原点を通過し, で最大となり,その後減少して 軸を横切り,右端で に近づく上に凸な曲線」である。