東北大学 2005年度
理系数学 前期 第4問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 微分、積分、図形と方程式
- 解法
- 接線・法線、面積計算、計算整理
- 難易度
- 7 / 10 計算量 7 / 10 目安 —
問題
aを負の実数とし,放物線C1:y=ax2+bx+cを考える.C1が曲線
C2:y=⎩⎨⎧x2−x+43x2+2x+43(x>0のとき)(x≦0のとき)
と2点で接するとき,C1とC2で囲まれた図形の面積をaで表せ.
出典:東北大学 2005年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第4問
方針
右側の枝との接点を p>0、左側の枝との接点を q<0 と置き、値と微分係数の一致条件を立てる。2本の接線条件を引くと p−q が決まり、対称性を含めて p=−q=3/{4(1−a)}、b=1/2、c=3(4a−1)/{16(a−1)} が得られる。各枝と C1 の差は接点で重解をもつ2次式なので、右側では C2−C1=(1−a)(x−p)2、左側では C2−C1=(1−a)(x−q)2 と書ける。最後は q≦x≦0 と 0≦x≦p に分けて積分する。
解答
右側、すなわち x>0 の枝 y=x2−x+43 との接点の x 座標を p とする。また左側、すなわち x≦0 の枝 y=x2+2x+43 との接点の x 座標を q とする。
右側の接点では、値と微分係数が等しいので 2ap+b=2p−1 かつ ap2+bp+c=p2−p+43 である。左側の接点では 2aq+b=2q+2 かつ aq2+bq+c=q2+2q+43 である。
まず傾きの2式を引くと 2a(p−q)=2(p−q)−3 である。したがって 2(a−1)(p−q)=−3 より p−q=−2(a−1)3=2(1−a)3 である。また傾きの2式から b=2p−1−2ap=2(1−a)p−1 であり、同時に b=2q+2−2aq=2(1−a)q+2 である。これらを合わせると 2(1−a)(p−q)=3 となり、上と一致する。さらに 2(1−a)p−1=2(1−a)q+2 から p+q=0 が分かる。よって p=4(1−a)3,q=−4(1−a)3 である。
傾きの式に代入すると b=2(1−a)p−1=23−1=21 である。値の一致式から c=p2−p+43−ap2−bp=(1−a)p2−23p+43 であり、p=3/{4(1−a)} を代入して c=16(a−1)3(4a−1) を得る。
次に面積を求める。右側では、C2−C1 は2次式で、接点 x=p で重解をもつ。また x2 の係数は 1−a である。したがって C2−C1=(1−a)(x−p)2(0≦x≦p) である。同様に左側では C2−C1=(1−a)(x−q)2(q≦x≦0) である。ここで a<0 なので 1−a>0 であり、これらは面積の被積分関数としてそのまま使える。
したがって囲まれた図形の面積 S は S=∫q0(1−a)(x−q)2dx+∫0p(1−a)(x−p)2dx である。q=−p だから S=2(1−a)∫0p(p−x)2dx であり、S=2(1−a)⋅3p3 となる。p=3/{4(1−a)} を代入して S=32(1−a)⋅64(1−a)327=32(1−a)29 である。よって S=32(1−a)29 である。