東北大学 2001年度
文系数学 前期 第1問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 微分、積分
- 解法
- 接線・法線、面積計算、文字消去
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 —
問題
2つの放物線
C:y=−(x+1)2とD:y=(x−1)2+1
の2本の共通接線を求めよ.また,C,Dの2本の共通接線とCの囲む部分の面積を求めよ.
出典:東北大学 2001年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第1問
方針
共通接線を y=mx+n と置き、各放物線との交点方程式が重解をもつ条件を判別式で表す。2つの接線条件を連立すると切片と傾きが決まる。面積は、2本の接線の交点を境に上側の接線が入れ替わるので、左右に分けて「接線と放物線 C の差」を積分する。
解答
共通接線を y=mx+n とおく。
まず C:y=−(x+1)2 に接する条件を求める。交点の x 座標は −(x+1)2=mx+n すなわち x2+(m+2)x+(n+1)=0 をみたす。この2次方程式が重解をもてば接するので (m+2)2−4(n+1)=0 である。
次に D:y=(x−1)2+1 については (x−1)2+1=mx+n すなわち x2−(m+2)x+(2−n)=0 が重解をもてばよい。したがって (m+2)2−4(2−n)=0 である。
2つの条件を連立すると 4(n+1)=4(2−n) より n=21 であり、さらに (m+2)2=6 だから m=−2±6 である。よって2本の共通接線は y=(−2+6)x+21,y=(−2−6)x+21 である。
次に面積を求める。2本の接線は点 (0,1/2) で交わる。C との接点の x 座標は、C の接線の傾きが −2(x+1) であることから −2(x+1)=−2+6⇒x=−26 および −2(x+1)=−2−6⇒x=26 である。
したがって、求める領域では左側 −6/2≦x≦0 の上側が傾き −2+6 の接線、右側 0≦x≦6/2 の上側が傾き −2−6 の接線である。よって面積 S は
S=∫−6/20{(−2+6)x+21+(x+1)2}dx+∫06/2{(−2−6)x+21+(x+1)2}dx.
ここで第1の被積分関数は x2+6x+23 第2の被積分関数は x2−6x+23 である。対称性を用いれば S=2∫06/2(x2−6x+23)dx である。計算すると
S=2[3x3−26x2+23x]06/2=26
となる。したがって面積は 26 である。