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東北大学 1999年度
後期・理系数学 後期 第4問

問題

原点を中心として回転する半直線に接しながら動く半径1の円がある.時刻では,半直線軸の負の部分に一致しており,円は中心がにあって原点でに接しているとする.時刻では,半直線は原点を中心に正の向きにだけ回転し,上を滑らずにころがって原点からの距離の点に接しているとする.円の中心をとする.点の周上の定点ででは原点にあるとする.
% 図は省略% 図は省略

(1) 時刻でのの座標を媒介変数で表せ.

(2) が0からまで動くときのの軌跡をとし,の軌跡をとする.を結ぶ線分,を結ぶ線分およびで囲まれる部分の面積を求めよ.

出典:東北大学 1999年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第4問

方針

時刻 の半直線の単位方向を とし、接点 を原点から距離 の点として表す。円の中心 は、そこから半径方向 に1だけ移した点である。円周上の固定点 は、半直線自体の回転と、滑らずにころがることによる回転を合わせて半径方向が だけ変わると見て座標化する。面積は媒介変数表示の面積公式で、、端の縦線、 を境界とする閉曲線として計算する。

解答

(1)

時刻 における半直線 の向きは、初めに負の 軸方向であり、正の向きに だけ回転しているので である。接点 は原点からこの向きに距離 だけ進んだ点だから である。

円の中心 は、接点 から半直線に垂直な向きに半径1だけ離れている。時刻 でその向きは であるから である。

次に を求める。円は半直線上を滑らずにころがり、接点は半直線上を距離 だけ進んでいる。半径が1なので、ころがりによる円の回転角は である。さらに半直線自体が だけ回転しているため、初期に中心から へ向かう半径方向は、全体として角 だけ回転した向きになる。初期には なので、中心から へのベクトルは初め である。したがって時刻 では である。

よって である。

(2)

とおく。境界は、 から まで動かした曲線、縦線 から から0へ戻る曲線、横線 から である。

媒介変数表示の面積公式を用いる。まず2つの曲線部分の寄与を計算すると である。ここに(1)の式を代入して整理すると となる。

さらに、右端の縦線 から への寄与は、面積公式で であり、左端の横線の寄与は0である。したがって求める面積は である。

部分積分により であり、

である。よって面積は である。