東北大学 1996年度
後期・文系数学 後期 第2問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 行列(問題が明示的に行列を扱う場合、または出題範囲が許す場合のみ)
- 解法
- 恒等式比較、計算整理
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 9分
問題
行列A=(2yxz),B=(1201),C=(0111)に対して,等式A2B=BA2,AC=CAが成り立つとき,x,y,zの値を求めよ.
出典:東北大学 1996年度 後期日程 第2次学力試験 後期・文系 後期 第2問
方針
まず AC=CA を成分比較して、y=x、z=x+2 に絞る。その後、A2 を計算して A2B=BA2 を成分比較する。一般の2次正方行列 M について MB=BM となる条件を先に見ると、A2 の右上成分が0、対角成分が等しいことに帰着できる。
解答
まず AC と CA を計算する。
AC=(xz2+xy+z),CA=(y2+yzx+z)
である。したがって AC=CA より x=y,z=x+2 を得る。
よって
A=(2xxx+2)
としてよい。このとき
A2=(4+x2x2+4xx2+4x2x2+4x+4)
である。
ここで一般に
M=(uwvq)
とおくと、
MB=(u+2vw+2qvq),BM=(u2u+wv2v+q)
である。したがって MB=BM となるには v=0,q=u が必要十分である。
これを M=A2 に適用すると x2+4x=0 である。すなわち x(x+4)=0 だから、x=0またはx=−4 である。y=x、z=x+2 より、求める値は (x,y,z)=(0,0,2),(x,y,z)=(−4,−4,−2) である。