東北大学 1996年度
文系数学 前期 第4問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 微分、積分
- 解法
- 微分による最大最小、面積計算、展開・因数分解
- 難易度
- 6 / 10 計算量 6 / 10 目安 12分
問題
3次関数f(x)=x3−6ax2+bx+1はx=aにおいて極大値をとるという.ただし,aは正の実数でbは実数とする.
(1) bおよび極大値f(a)をaを用いて表せ.
(2) 曲線y=f(x)および直線y=f(a)によって囲まれた部分の面積がa2に等しいとき,aの値を求めよ.
出典:東北大学 1996年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第4問
方針
極大条件から f′(a)=0 を使って b を決め、f′′(a)<0 も確認する。水平線 y=f(a) との差は x=a を重解にもつため、(x−a)2(x−4a) と因数分解できる。囲まれた領域では f(x)≦f(a) となるので、面積は f(a)−f(x) を a から 4a まで積分して求める。
解答
(1)
f′(x)=3x2−12ax+b である。x=a において極大値をとるので、まず f′(a)=0 でなければならない。したがって 3a2−12a2+b=0 より b=9a2 である。また f′′(x)=6x−12a だから、f′′(a)=−6a<0 であり、実際に x=a で極大となる。
このとき f(a)=a3−6a⋅a2+9a2⋅a+1=4a3+1 である。
(2)
b=9a2 とすると
f(x)−f(a)=x3−6ax2+9a2x−4a3=(x−a)2(x−4a)
である。したがって曲線 y=f(x) と直線 y=f(a) は x=a で接し、もう一度 x=4a で交わる。a>0 であり、a≦x≦4a では (x−a)2≧0,x−4a≦0 なので f(x)−f(a)≦0 である。よって囲まれた部分の面積 S は S=∫a4a{f(a)−f(x)}dx=∫a4a(x−a)2(4a−x)dx である。 u=x−a とおくと、0≦u≦3a、4a−x=3a−u となる。したがって
S=∫03au2(3a−u)du=[au3−4u4]03a=27a4−481a4=427a4.
これが a2 に等しいので、a>0 より 427a2=1. よって a=332=923 である。