問題
を1以上の整数とする.区間で連続な関数が,整数に対して,次を満たしているものとする.
(1) が実数全体を動くときのの最小値と,それを与えるの値を求めよ.
(2) すべての実数に対して,次の等式が成り立つことを示せ.
(3) 関数のにおける最大値をとするときを示せ.
出典:東北大学 1994年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第2問
方針
(1)は が区間 の内外にある場合を分け、 では左右の積分を直接計算して が最小であることを示す。(2)は を展開し、仮定により から までの項の積分が消えることを使う。(3)は(2)で自由に選べる として、(1)で最小を与える を選ぶ。
解答
(1)
まず とする。このとき である。よって
である。
これを微分すると である。したがって では 、 では であり、 で最小となる。その値は である。
次に のときは、 で なので である。 のときも同様に から である。
したがって全体での最小値は であり、それを与える値は である。
(2)
二項展開により
である。ここで に を掛けた積分は、仮定によりすべて0である。したがって積分に残るのは の項だけであり、すべての実数 について が成り立つ。
(3)
(2)の等式で とおくと である。よって、 を用いると
である。(1)の結果を用いれば だから である。
別解。(1)の における最小化は、 と の和が1で固定されていることからも見られる。 は で下にふくらむ関数なので、 は2つが等しい のとき最小になる。