問題
についての3次方程式
が3つの相異なる実数解をもつとする.このとき点の存在する範囲を求め,それを図示せよ.
出典:東北大学 1992年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第6問
方針
3次方程式の左辺を とおき,導関数で極大・極小を調べる。 となるので,臨界点は である。3つの相異なる実数解をもつには,極大値と極小値が 軸をはさむ必要がある。 と で極大・極小の順番が入れ替わるが,, を計算すると同じ条件 , にまとまる。
解答
左辺を とおく。導関数は である。
3次方程式が3つの相異なる実数解をもつためには,グラフが極大値と極小値をもち,その二つの値が 軸をはさんでいなければならない。そこで , を計算する。 であり, である。
まず の場合を考える。このとき の符号は となるので, で極大, で極小をとる。したがって3つの相異なる実数解をもつための条件は である。ここで なら だから, は と同値であり, は と同値である。
次に の場合を考える。このとき で極大, で極小をとる。よって条件は である。 なら なので,この場合も同じく に整理される。
なお のときは極大・極小が分かれず,3つの相異なる実数解はもてないが,この場合は となって上の条件に含まれない。
以上より,点 の存在する範囲は である。図示すると,直線 と直線 を境界として, または を満たす部分であり,境界線は含まない。さらに 上の点は除く。