問題
(1) 不等式で定められた図形を考える.直線 がの面積を1対2に分けるものとする.の値を求めよ.
(2) 直線と曲線で囲まれた部分を,軸のまわりに回転させてできる回転体の体積をとする.に一番近い整数を求めよ(は円周率).
出典:東北大学 1989年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第4問
方針
DB本文の条件 をそのまま用いると、直線が図形 から切り取る部分の面積に上限があり、面積比1対2に必要な に届かないことを示す。まず 全体の面積を求め、次に直線と上側の直線、下側の放物線との交点から切り取られる面積を の式にして評価する。
解答
【(1)】DB本文では条件が となっている。この条件のまま調べる。
図形 は で定められる。上下の境界が交わるのは すなわち より である。したがって の面積は
である。面積比が1対2になるには、一方の面積が でなければならない。
直線 と上側の直線 の交点の 座標は である。また下側の放物線とは すなわち で交わる。 ではもう一つの交点 は より小さいので、図形 の内部に関係する交点は だけである。
したがって直線が切り取る小さい部分の面積は
の範囲では、 を に近づけるとこの値は に近づき、そこを超えない。実際 である。よって、DB本文の条件 のままでは、図形 の面積を1対2に分ける直線は存在しない。
【(2)】(1)で該当する が存在しないため、DB本文の条件のままでは回転体の体積 は定まらない。したがって に一番近い整数も定義されない。