東北大学 1988年度
文系数学 前期 第1問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- ベクトル
- 解法
- 内積の利用、ベクトル成分計算、計算整理
- 難易度
- 5 / 10 計算量 3 / 10 目安 —
問題
四面体OABCにおいて,OA=a,OB=b,OC=cとし,Gを三角形ABCの重心,すなわちOG=3a+b+cとする.
(1) OG=gとおいて,AG2をa,gおよび内積を用いて表せ.
(2) OA2+OB2+OC2=AG2+BG2+CG2+3OG2を示せ.
(3) 三角形OABの重心をEとする.OF=43OGによって点Fを定めるとき,Fは直線CE上にあることを示せ.
出典:東北大学 1988年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第1問
方針
重心の位置ベクトルを使って、各線分の二乗を内積で展開する。a+b+c=3g が決定的な関係であり、(2)では展開後の一次項が 3g にまとまる。最後は三角形 OAB の重心 E の位置ベクトルを出し、F=C+λ(E−C) の形に書けることを示せば、F が直線 CE 上にあると分かる。
解答
(1)
OG=g とおく。点 A から点 G へのベクトルは
である。したがって AG2=(g−a)⋅(g−a) であり、展開して AG2=a⋅a−2a⋅g+g⋅g である。
(2)
(1)と同様に、
AG2=∣a−g∣2,BG2=∣b−g∣2,CG2=∣c−g∣2
である。これらを加えると
AG2+BG2+CG2=(a⋅a+b⋅b+c⋅c)−2(a+b+c)⋅g+3g⋅g.
ここで a+b+c=3g だから
−2(a+b+c)⋅g+3g⋅g=−6g⋅g+3g⋅g=−3g⋅g.
したがって AG2+BG2+CG2=OA2+OB2+OC2−3OG2 である。移項して OA2+OB2+OC2=AG2+BG2+CG2+3OG2 を得る。
(3)
三角形 OAB の重心を E とすると OE=3a+b である。また
OF=43OG=43⋅3a+b+c=4a+b+c
である。
一方、点 C から点 E に向かって 43 だけ進んだ点の位置ベクトルは
OC+43(OE−OC)=c+43(3a+b−c)
である。これを整理すると
したがって
である。これは F が直線 CE 上、さらに線分 CE 上にあることを表している。
別解。F の位置ベクトルは OF=41a+41b+41c である。一方、E は O,A,B の平均位置なので、F は C と E を CF:FE=3:1 に内分する点である。内分点の公式からも F∈CE が分かる。