東北大学 1986年度
文系数学 前期 第1問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- ベクトル
- 解法
- 内積の利用、ベクトル成分計算
- 難易度
- 4 / 10 計算量 3 / 10 目安 10〜14分
問題
空間における基本ベクトル
e1=(1,0,0),e2=(0,1,0),e3=(0,0,1)
を使って,3つのベクトルa,b,cを
a=e1+e2,b=e1−e2,c=−e1+e3
と定める.
(1) aとb,bとc,cとaのなす角をそれぞれ求めよ.
(2) 2つのベクトルb,cに直交し,ベクトルaとの内積が1であるようなベクトルをpとする.pを基本ベクトルe1,e2,e3で表せ.
出典:東北大学 1986年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第1問
方針
(1) は3つのベクトルを座標で書き、内積と長さから cosθ を求める。a と b は内積が0なので直角、残り2組は内積が −1、長さがどちらも 2 なので角が 120∘ になる。(2) は p=(x,y,z) とおき、b、c との直交条件と、a との内積条件の3本の一次方程式を解く。
解答
(1)
与えられたベクトルは a=(1,1,0),b=(1,−1,0),c=(−1,0,1) である。まず ∣a∣=∣b∣=∣c∣=2 である。 a と b については a⋅b=1⋅1+1⋅(−1)+0⋅0=0 である。したがって cos∠(a,b)=0 なので、なす角は 2π である。
次に b⋅c=1⋅(−1)+(−1)⋅0+0⋅1=−1 であるから cos∠(b,c)=22−1=−21 である。よって、なす角は 32π である。
また c⋅a=(−1)⋅1+0⋅1+1⋅0=−1 であるから、同じく cos∠(c,a)=−21 である。したがって、なす角は 32π である。
(2)
p=(x,y,z) とおく。p は b、c に直交するので p⋅b=x−y=0 であり、p⋅c=−x+z=0 である。また a との内積が1であるから p⋅a=x+y=1 である。
これらを解くと、x=y、z=x、x+y=1 より x=y=z=21 である。したがって
である。