東北大学 1983年度
文系数学 前期 第1問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 関数、方程式・不等式
- 解法
- 増減表、場合分け、範囲評価
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 18分
問題
nを3以上の整数とする.関数f(x)=2xn+1−4xn+3について,次の問に答えよ.
(1) f(23)の符号を調べよ.
(2) 方程式f(x)=0の正の解,負の解の個数を求めよ.
出典:東北大学 1983年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第1問
方針
まず f(3/2)=3−(3/2)n を直接計算して負であることを確認する。正の解は、導関数 f′(x)=2xn−1{(n+1)x−2n} により正の範囲で減少から増加へ1回だけ変わることを使い、f(0)>0, f(3/2)<0, f(2)>0 から2個と分かる。負の解は n の偶奇で 2xn(x−2) の符号と単調性を分けて調べる。
解答
(1)
f(23)=2(23)n+1−4(23)n+3
である。前の2項をまとめると
2(23)n+1−4(23)n=(3−4)(23)n=−(23)n
だから f(23)=3−(23)n である。n≧3 より (23)n≧(23)3=827>3 なので f(23)<0 である。
(2)
導関数は f′(x)=2xn−1{(n+1)x−2n} である。
まず x>0 を考える。この範囲では xn−1>0 なので、f′(x) の符号は (n+1)x−2n の符号で決まる。したがって x=n+12n を境に、f(x) は減少から増加へ変わる。
また f(0)=3,f(23)<0,f(2)=3 である。よって中間値の定理により、正の解は 0<x<23 に1個、23<x<2 に1個存在する。正の範囲では増減が1回しか変わらないので、それ以外に正の解はない。したがって正の解は 2個 である。
次に x<0 を考える。 f(x)=2xn(x−2)+3 である。 n が奇数のとき、x<0 では xn<0 かつ x−2<0 なので 2xn(x−2)>0 である。したがって f(x)>0 となり、負の解は存在しない。 n が偶数のとき、x<0 では xn−1<0 かつ (n+1)x−2n<0 なので f′(x)>0 である。つまり f(x) は負の範囲で単調増加する。また limx→−∞f(x)=−∞,f(0)=3 だから、負の解はちょうど1個である。
以上より、負の解は n が偶数なら 1個,n が奇数なら 0個 である。