東京工業大学 2016年度
理系数学 第5問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 全学院
- 分野
- 三角関数、微分、積分、図形と方程式
- 解法
- グラフの概形、増減表、面積計算、置換、計算整理
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 18〜22分
問題
次のように媒介変数表示された xy 平面上の曲線を C とする:
{x=3cost−cos3t,y=3sint−sin3t
ただし 0≦t≦2π である。
(1) dtdx および dtdy を計算し,C の概形を図示せよ。
(2) C と x 軸と y 軸で囲まれた部分の面積を求めよ。
出典:東京工業大学 2016年度 前期 理系 第5問
方針
三倍角の公式で x,y とその導関数を整理する。dy/dt≧0 から曲線は下から上へ進み,dx/dt の符号が t=π/4 で変わることから概形を決める。面積は y が単調に増えることを利用して ∫xdy で計算する。
解答
(1)
三倍角の公式を用いると
x=3cost−cos3t=6cost−4cos3t,y=3sint−sin3t=4sin3t
である。したがって
dtdx=−3sint+3sin3t=6sintcos2t,dtdy=3cost−3cos3t=12sin2tcost
である。
0≦t≦π/2 では dy/dt≧0 である。また dx/dt は 0<t<π/4 で正,t=π/4 で 0,π/4<t<π/2 で負である。主な点は
t=0: (2,0),t=4π: (22,2),t=2π: (0,4)
である。さらに dx/dt=0 のところで dy/dx=tan2t である。端点では t→0+ で dy/dx→0,t→π/2− でも dy/dx→0 となるので,曲線は (2,0) から水平に出て右上へ進み,(22,2) で垂直接線をもち,その後左上へ進んで (0,4) に水平に入る。この情報に従って概形を描けばよい。
(2)
(1)より y は 0 から 4 まで単調に増える。したがって求める面積は
∫0π/2xdtdydt
である。ここで x=2cost(1+2sin2t),dy/dt=12sin2tcost であるから
S=∫0π/224sin2tcos2t(1+2sin2t)dt=24(∫0π/2sin2tcos2tdt+2∫0π/2sin4tcos2tdt).
半角の公式により
∫0π/2sin2tcos2tdt=16π,∫0π/2sin4tcos2tdt=32π
である。よって
S=24(16π+2⋅32π)=3π
である。