問題
とする。曲線 と 軸, 軸,および直線 で囲まれた図形を, 軸のまわりに1回転してできる回転体を とする。
(1) の体積 を求めよ。
(2) 点 を通り 軸と垂直な平面による の切り口の面積を とするとき,不等式
を示せ。
(3) 不等式
を示せ。
出典:東京工業大学 2015年度 前期日程 理系 第3問
方針
回転体を 軸まわりの立体としてとらえる。(1)は 軸に垂直な断面で,低い高さでは半径 ,高い高さでは半径 の円になることから体積を求める。(2)は平面 による切り口を で積分表示し,積分区間が の一部であることから評価する。(3)は切り口面積を で積分して体積に戻し,(2)の評価を積分して右辺を1変数積分の平方に分解する。
解答
(1)
回転後の立体を,回転軸を 軸とする空間で考える。高さ の断面は, では半径 の円であり, では から なので半径 の円である。したがって
である。
(2)
空間の座標を とし,回転軸を 軸とする。立体 はで表される。平面 による切り口では, とおくと であり,高さは である。よって
である。積分される関数は正であり, は に含まれるから,
が成り立つ。
(3)
切り口面積を について積分すると体積になるので,
である。(1),(2)より
である。右辺の積分は正であるから,両辺の正の平方根をとって
を得る。