東京工業大学 2011年度
理系数学 第2問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 全類
- 分野
- 三角関数、積分、関数
- 解法
- 置換積分、絶対値の処理、微分による最大最小、定積分評価
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 15分
問題
実数 x に対して
f(x)=∫02π∣cost−xsin2t∣dt
とおく。
(1) 関数 f(x) の最小値を求めよ。
(2) 定積分 ∫01f(x)dx を求めよ。
出典:東京工業大学 2011年度 前期 理系 第2問
方針
0≦t≦2π では cost≧0 なので,u=sint と置いて f(x)=∫01∣1−2xu∣du に直す。絶対値の中身の符号が変わるかどうかで x≦21 と x>21 に分け,(1)では後半の式を微分して最小値を求める。(2)は得られた区分表示を 0≦x≦1 で積分する。
解答
(1)
0≦t≦2π では cost≧0 であり,sin2t=2sintcost である。u=sint とおくと du=costdt だから
f(x)=∫01∣1−2xu∣du
である。
x≦21 のとき,0≦u≦1 で 1−2xu≧0 であるから f(x)=∫01(1−2xu)du=1−x である。x>21 のとき,符号が変わる点は u=2x1 であり,
f(x)=∫01/(2x)(1−2xu)du+∫1/(2x)1(2xu−1)du=x−1+2x1
である。
x≦21 では f(x)=1−x なので最小は端点 x=21 での 21 である。x>21 ではf′(x)=1−2x21であるから,最小は x=21 で起こる。このときf(x)=21−1+2/(2)1=2−1である。2−1<21 より,求める最小値は 2−1 である。
(2)
(1)の区分表示より
∫01f(x)dx=∫01/2(1−x)dx+∫1/21(x−1+2x1)dx
である。右辺を計算すると
[x−2x2]01/2+[2x2−x+21logx]1/21=41+21log2
である。