問題
をみたす 次の多項式 が存在するような自然数 を全て求めよ。
出典:東京工業大学 2011年度 AO AO・理系 AO第3問
方針
まず最高次係数を比較して がモニックであることを示す。次に左辺が偶関数であるため右辺も偶関数であることから は偶関数または奇関数であると分かる。偶関数なら と書け, も同じ関係式をみたすので次数を半分に下げられる。最終的に奇数次数の場合へ帰着し, の根が と無限に増えることから と結論する。存在は の反復で示す。
解答
の最高次係数を とする。 と の最高次の係数を比較すると である。 は 次多項式なので であり,したがって である。
左辺 は の偶関数であるから,右辺 も偶関数である。したがって が成り立つ。よって多項式として または である。すなわち は偶関数または奇関数である。
が偶関数であるとする。このときある多項式 により と表せる。これをもとの式へ代入すると, もをみたす。したがって,偶関数の場合には同じ形の問題で次数を半分にできる。
この操作を繰り返すと,最終的に奇数次数の多項式 が同じ式をみたす。 は奇関数であり, を代入すると である。したがって である。 とおくと,
である。よって なら である。 から, はすべて の根であり,これらは無限に多い。したがって は零多項式であり, である。
以上より,もとの の次数は に何回か を掛けたもの,すなわち に限られる。
逆に, とし, を の 回の反復で定めると, の次数は であり, が成り立つ。したがって求める自然数はである。